子供の矯正は顎の成長の力を借りながら
子供の矯正は顎の骨の成長の力を借りながら行うので、大人の矯正よりも少ない力で治療を行うことが出来ます。基本的には思い立った時が矯正治療を開始する適切な時期ですが、ただ、症状によって異なりますので、気になった時にご相談ください。
6歳以下のプレ矯正
6歳以下の乳歯と永久歯が混在した段階から、将来への正しい歯並びへ導けるように装着するマウスピースがあります。お子さんによっては口で呼吸したり、べろの癖がついて歯や顎の変形を招いたりしますので、その癖を直したり、舌を普段置いておく位置を覚えるなどに役立ちます。
小学生からの矯正(6歳以上の永久歯&乳歯の治療)
子供の矯正は6歳から混合歯列期と呼ばれる、永久歯と乳歯が混ざった状態から永久歯に全て生え変わった11歳~12歳まで、歯列を管理することが重要です。小学生の段階から歯列を見ていくことにより、便宜上の抜歯やワイヤーを使った矯正が不必要となることもあります。
中学生からの矯正(永久歯の矯正)
乳歯が永久歯へとすべて生え替わる13歳から中学生の時期は、予防的な矯正治療の最後のチャンスといえます。15歳くらいで第二大臼歯が全て生え揃い、顎の骨の成長が終わる以前ならば、歯列をコントロールしながら矯正することができます。
矯正装置は何種類かの中から選べます
アメリカでは、矯正装置も銀色や金色の金属のものも人気があるそうです。値段の問題ではなく、矯正装置が目立ったほうが「より良い人生のために準備している」と思われ「ステイタス」なのです。そのように、本人が気にされるほど周囲の人は気にはしていないのです。
また、現在では以前のような銀色の装置ばかりではなく、目立ちにくい透明ブラケットで矯正を行うことが出来ます。是非一度、当院でご相談下さい。
矯正治療の効果
矯正治療を行うと最初に誰もが実感出来るのが、審美的に非常にきれいになる点です。また、歯磨きがしやすくなることによって、将来的な虫歯や歯周病の予防効率が上がります。噛み合わせが改善されることで噛みやすくなり、成長期には大切な食事を適切に摂取することが出来ます。
歯列は発音にも関係しています。歯列が乱れていると、滑舌に影響し、不適切な発音を身に着けてしまいますが、歯列の悪化を予防しておくことで、そういった滑舌の悪化の心配もなくなります。
予防は念入りに
矯正装置をつけることによって、むし歯になる可能性が高まりますので、しっかりとさぼらずに磨くことが大切です。きちんと歯みがきができているかどうかは、通院のたびにチェックしますし、不十分な場合には指導があるので、ほとんどの方が問題なく磨けるようになります。矯正治療が終わる頃には、以前よりも正しい磨き方が身につく方がほとんどです。
また、ほとんど食事の制限はないのですが、ガムやキャラメルなどの粘着性の菓子は装置にからみ、取れなくなりますので控えてください。